在留カードの更新について
1. 概要
在留カードは、日本に中長期在留する外国人(以下「中長期在留者」)が所持を義務付けられている身分証明書です。有効期限が定められている在留資格を持つ者は、期限が切れる前に更新手続きを行う必要があります。この手続きを怠ると、在留資格が失効し、不法滞在となる可能性があるため、適切な時期に手続きを完了することが極めて重要です。
2. 適用対象・シナリオ
在留カードの更新手続きが必要なのは、以下の条件を満たす中長期在留者です。
- 在留カードに有効期限が記載されており、その期限が近づいている方。
- 在留期間の更新許可(「在留期間更新許可申請」)を得た方。在留カードの更新は、原則として在留期間の更新許可とセットで行われます。
- 在留資格は変更されないが、在留期間の更新が認められる場合。
主なシナリオ:就労ビザ(技術・人文知識・国際業務、技能など)、留学ビザ、家族滞在ビザなど、ほとんどの在留資格で有効期限が到来する前にこの手続きが必要となります。
3. 核心的な結論
- 時期は厳守:在留カードの有効期限が切れる前に、必ず「在留期間更新許可申請」を行い、新しい在留カードの交付を受ける必要があります。期限切れは不法滞在に直結します。
- 申請は居住地管轄:手続きは、お住まいの地域を管轄する地方出入国在留管理官署で行います。
- 手続きの主体:申請は本人が行うことが原則です(16歳未満等は法定代理人)。
- 新しいカードの受領:在留期間更新が許可されると、新しい在留期間と有効期限が記載された在留カードが交付されます。
4. 手続き・操作手順
ステップ1: 準備
- 時期の確認:在留カードの有効期限を確認し、期限の約3ヶ月前から手続きが可能です。余裕を持って準備を始めましょう。
- 必要書類の確認と収集:
- 在留期間更新許可申請書:出入国在留管理庁のウェブサイトからダウンロードするか、窓口で入手します。
- 写真:縦4cm×横3cm、申請前3ヶ月以内に撮影した無帽、正面、無背景、鮮明なもの。1枚。
- 在留カード(または在留カードとみなされる外国人登録証明書)。
- パスポート。
- 申請理由を証明する書類:在留資格によって異なります(例:雇用契約書、在学証明書、納税証明書など)。詳細な必要書類は、お住まいの地域を管轄する出入国在留管理官署のウェブサイトで確認するか、直接問い合わせてください。
- 手数料:収入印紙による納付が必要です。金額は公式情報源で確認してください。
ステップ2: 申請・提出
- 申請先:居住地を管轄する地方出入国在留管理官署の窓口へ行きます。
- 申請方法:必要書類を揃え、窓口で「在留期間更新許可申請」を行います。申請は、在留カードの有効期限が切れる前までに必ず完了させてください。
ステップ3: 審査・確認
- 審査期間:申請後、審査が行われます。標準処理期間は申請内容により異なります。混雑状況によっても変動するため、余裕を持った申請が重要です。
- 結果の通知:許可・不許可の結果は、申請時に受け取る「申請受付票」に記載された方法(窓口での返却や郵送など)で通知されます。
- 新しい在留カードの受領:在留期間更新が許可された場合は、パスポートと古い在留カードを持参し、指定された方法で新しい在留カードを受け取ります。この際、古い在留カードは回収されます。
5. よくある質問(FAQ)
Q1. 有効期限が過ぎてしまったらどうなりますか? A1. 在留資格が失効し、不法滞在者となります。速やかに最寄りの出入国在留管理官署に相談してください。出国命令や強制送還の対象となる可能性があり、再入国にも重大な影響を及ぼします。
Q2. 引っ越しをした場合、在留カードの住所変更と更新は同時にできますか? A2. 住所変更(住居地の届出)は、転入日から14日以内に市区町村役場で行う必要があります。在留カードの更新手続きとは別の手続きです。更新申請時には、在留カード裏面に新しい住所が記載されている状態である必要があります。
Q3. 更新申請中に海外へ一時帰国できますか? A3. 原則としてできません。申請中はパスポートに「申請中」の印が押され、再入国許可がない限り出国できません。やむを得ない事情がある場合は、事前に入国管理局に相談してください。
Q4. 更新が不許可になった場合はどうなりますか? A4. 在留資格が失効します。出国準備期間として一定の期間(通常は30日)が与えられることがありますが、速やかに出国する必要があります。不服がある場合は、異議申し立て等の法的措置について弁護士に相談してください。
Q5. 在留カードを失くした場合、更新手続きはどうなりますか? A5. まず、警察に遺失物届を出し、その後、管轄の出入国在留管理官署で「在留カードの再交付申請」を行って新しいカードを受け取る必要があります。その上で、有効期限が近い場合は更新手続きに進みます。
6. リスクとコンプライアンス
- 不法滞在のリスク:有効期限を過ぎた在留カードの所持・使用は違法です。更新手続きの遅れは、罰則、強制送還、将来のビザ取得拒否など、重大な結果を招きます。
- 虚偽申請の禁止:申請書類に虚偽の記載をしたり、偽造文書を提出したりすることは犯罪です。在留資格の取消しや刑事罰の対象となります。
- 情報の正確性:本記事は一般的な手続きを説明したものです。必要書類や手数料、手続きの詳細は変更される可能性があります。必ず出入国在留管理庁(入管)の公式情報で最新の内容を確認し、個別の事情については専門家(行政書士、弁護士)に相談することを強くお勧めします。
7. 参考と出典
- 出入国在留管理庁(入管)ホームページ
- 関連法規:出入国管理及び難民認定法(入管法)